子宮頚管ポリープを伴う不正出血

御婦人は、深刻な表情をされていた。
半年前より、断続的な不正出血に悩まれておられた。

不正出血は 1~3週間続き、長いときは30日の出血があるという。
婦人科より 「子宮頚管ポリープからの出血もある」との指摘を受けていた。
しかし、治療は施されておらず、困り果てたご様子だった。

問診の後、女性ホルモンの反応穴(帯脈)を 糸練功(しれんこう)にて確認し、異常反応を解析した。
(糸練功の詳細は、著者の論文「糸練功に関する学会報告」を参照されたい)

その解析結果は・・・

● 田七人參(でんしちにんじん)証
● 芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)証

の2つの証が極めて低い合数に確認され、

● 甲字湯加薏苡仁(こうじとうかよくいにん)証
も低い合数に確認された。

田七人參証は 肝臓を患われた方にもよく見受けられる。
肝臓疾患の既往を問うと、「定期検査で毎回、軽度の肝機能障害を指摘される」そうである。

1)田七人參、2)芎帰膠艾湯、3)トウサンカ製剤+薏苡仁末(甲字湯加薏苡仁の代用処方)をお渡しする。

1ヵ月後
服用後、2日間の不正出血はあったが少量で、その後の出血はないとのご報告。
不正出血が止んで、彼女の表情は明るくなっていた。

その後も、順調な改善をみせている。


糸練功の指標(合数)
合数の数値は、-1.0~10.0 の範囲で表わされ、
病態の要因である“異常ポイント”を意味します。
※症状が重いほど合数は低く改善と共に上昇します


実践漢方のコメント

「不正出血」 への漢方治療による一例です。

当初の深刻な表情は消え、安心された御様子です。

不正出血の発症は半年前ということでした。
が、糸練功による解析では、治療ポイントはかなり低く、「臓腑病」レベルでありました。
このことは、急性期ではなく慢性的な経過を辿った不正出血であろうと思われます。

また、糸練功の指標「合数(ごうすう)」から、患者さんの自覚する症状の輕重を察することができます。
当初の状態はとてもお辛かったことと思います。

ですが、今では不正出血は止まり 合数も順調に上昇しています。

漢方薬は患者さんにピッタリ適合しないと効果はありません。
また、適合した漢方薬の服用によってのみ、合数は上昇(改善)します。

これは、処方選定の正確性を裏付ける証でもあります。

一人でも多くの先生方に、糸練功の有用性が広まるよう祈念してやみません。


必要となった漢方薬の料金

漢方薬漢方薬の種類料金(30日分)
田七人參散薬10,000円
(税別)
芎帰膠艾湯散薬9,000円
(税別)
甲字湯加薏苡仁
(代用処方)
錠剤+散薬8,000円
(税別)

※ 適合する漢方処方は、個々の患者様により異なります