20歳代 男性

7年前に、副鼻腔炎を発症した大学院生である。
耳鼻科に通い抗生物質等を処方され、一時期的に軽快するが、鼻のつまりを繰り返し、なかなか完治には至らず。
ただ、鼻閉は重度ではないためであろう・・・本人はさほど深刻には思っていなかった。

しかし、友人や家族から “いつも鼻をクンクン鳴らしている” と指摘されるようになったという。
それを機に、漢方治療を依頼された。

発症から経年経過があるため、すでに慢性副鼻腔炎(蓄膿症)に進行しているだろう。

問診の後、糸練功(しれんこう)にて、鼻・副鼻腔・アレルギー性鼻炎の反応穴を確認し、適合処方を解析した。
(糸練功の技術的な要項は、「糸練功に関する学会報告」を参照されたい)

解析結果は以下のとおり。

A証) 荊芥連翹湯 (陽証)
B証) 排膿散及湯 (陰証)

その日から服用を開始していただく。

・・・2ヵ月後

鼻閉感は 消失
すでに、“鼻をクンクン鳴らす”癖も消失している

彼は、まじめに漢方治療を継続している。